中野京子さんの名画シリーズを3冊購入しました。
発行順とは異なりますが、読んだ順番はこう。
『名画で読み解くロマノフ家 12の物語』
『名画で読み解くブルボン家 12の物語』
『名画で読み解くハプスブルク家 12の物語』
まず、コミティアに行ったときに東京のロマノフ展に行ってきたんですけど、それが面白くて
初心者でも読めそうなロマノフ関連の本を何か読んでみたいと思ったのが、このシリーズにはまったきっかけです。
ロシアの中世の世界観は大好きだったんですけど、ロマノフ王朝の時代になると近世ってイメージが強くてあんまり興味がなく、イマイチぴんと来てなかったんですが展示の人物の解説が面白かったです。
今日の権力者が明日のシベリア送りなんてこともザラで、ツァーリといっても暗殺される可能性がある王朝ってドキドキですね。
それぞれの王朝が個性的なカラーを放っていてとても面白かったです。同じ時代に存在もしていたので、一方その頃のロシアではこんなことが起こっていました、なんてナレーションが頭の中に入ってきます。
ロシアのツァーリがイギリスの王女を王妃にくれって言って「あんな野蛮な田舎国に誰がやるか」って返事をはぐらかされているの、ほんと田舎と先進国って構図なんですけど、同時代イギリスはフランスから「田舎国」として見られていたりして、相対的評価~て思いました。
フランスとドイツだったらどうだろうなー。
後半は知っての通りフランス革命であがががなブルボン王朝ですけど、ブルボン王朝の外交力って本当に凄いんですね。
ハプスブルク家の物語を読んでる時には「おのれフランス」って気持ちにさせられました。
おのれフランス……。
外交が巧みな国ってかっこいいですね。
中野京子さんは他にも歴史の色々なエッセイ本を書いていらっしゃるので、興味を持たれた方は是非手に取ってみてください。
活字が苦手な私でもスラスラ読める読みやすさですよ。